POWER ENDURANCER SUZUKI GSX-R GK71B CLUB

東京都板橋区在住の池田泰急さんのGSX-R AUS仕様

池田泰急さんのコメント(2002/11/20)

皆さんも修理代、部品の調達で苦労されていると思いますが、私も苦労がたえません。
地元のSUZUKIワールドからは見放されています。
今はレース活動をメインとするショップに修理を依頼しています。
今まで修理代に５０万以上つっこみましたが、自分が思うような状態にはなりません。
私でなければにっちもさっちもいかない程度です。
しかーし、自慢は、おそらく日本に１台しかないと思われる、AUS仕様のフルパワーGK71Bです。

メーターは２２０キロ、特製のシリアルナンバープレート、リヤウインカーは国内仕様の埋め込みではありません。外付け物です。
ショップにも修理しますか（修理する価値がありますか、程度の良い９４年型あります）？と言われましたが
AUS仕様フルパワー車に負け修理依頼しました。
手がかかりますが、守っていきます。

このGK71Bは８年前に我が家にきました。
私で３人目です。前オーナーは茨城の方で納屋に保管されていた不動車をトラックで引き上げてきました。
事前にAUS仕様とは聞いていたのですが、リヤウインカーを見て間違いないと思いました。
画像には載せていませんが、コーションラベルとシリアルナンバープレートでも判別ができます。
大洗港で水揚げされたのではないかと推測しています。
国内仕様のリヤウインカー部分が目張りされています。
後付けのウインカーですが、ステーの長さを除けば初期型の４００γと同じです。
馬鹿な話しですが実走です。OHしてもらったメカさんからは、オーバーヒートした後があり
ピストンを見ると実走とは思えないと言われましたが、外装、タイヤ（私の手元にきてから履き替えました）、前オーナーから考えると間違いないと思っています。

池田泰急さんのコメント(2005/07/26)

先日、走行会があったので性懲りも無く参加してきました。午前中3本、午後3本の計6本のセッションがあります。
毎度のことですが車種はバラエティに富み、CBR1000RR、R１、GSXR1000、ZX-10R、996、916、アプリリアRS250　NSR、その他、色々です。
今回は比較的新しいバイクが多く、古いバイクは、750FX、TZRぐらいです。
コースインする前にバイクを並べていると前列のライダーに3歳くらいの子が「パパがんばってー」などといっています。
チョー羨ましい。私は、1人で来て、1人で走って、1人で帰ります。家族連れで来ている人、カップルで来ている人、チームで来ている人・・・。これまた色々です。
こういう羨ましいライダーに現実を見せつけるべくがんばろうと決意を新たにしました。
マシンのパワーより腕の差の出るコースで、思いっきり楽しめます。
私の所属するレーシングチーム主催のスクールで、お前は「アクセルを開けてない。ブレーキをかけてない。曲がってもいない」と檄が飛んでいるので、ブレーキをきっちりかけ、スムーズなアクセルワークを心がけます。パパを射程に入れインを突きパス。
916もCBR1000RRも難なくバイバイ。再び、毎度のことですが、400で1リッターを抜くって言うのは気持ちいいです。
ご存知のとおり、私のバイクには、フューエルインジェクションも無い、電動ステアリングダンパーもない、排気デバイスもネー、バックトルクリミッターなんてあるわけねぇー。
よし行くゾウの歌のようです。しかしながら、我々には80’Sの熱いハートがあります。
前に相手がいれば、追いつき、追い越し、引き離すというケビンシュワンツのように走りたいです。
但し、いいことばかりではありません。
ビューエル、現行400インパルス、SRXの250に軽くちぎられ、見えなくなります。
R6はストレートで他車と接触し大破、人間はコース上で動きません。赤旗、中断です。
バイクは廃車コース。人間は病院送りとなりました。
注意をしつつ、そうなることも覚悟の上で走っているので仕方の無いことです。それらを加味しても、リスクを超える楽しさがあるということです。
写真添付します。フラフラ走りをお笑いください。

池田泰急さんのコメント(2006/10/04)

　先日の筑波の写真です。メインストレートエンド1７0キロからフルブレーキかけているところです。
表情に出ていませんが、腹では「止まんねぇー」とうめいています。
調子に乗って真っ直ぐ行きそうになることもあります。

池田泰急さんのコメント(2008/05/27)

　3年ほど前の千葉ライコランドでのミーティングの際、KIM_Tさんから、クラックの溶接について、お話があり、エンジンをおろして溶接したとおっしゃっていました。私にはそんな芸当はとてもできません。
ただ、実車持ち込みでもできそうなお話だったかと記憶していて、地元業者を探っていたところ、バイクで20分くらいのところに業者が見つかり実車持ち込みで、話をしに行きました。

「フレームマウントの右側付け根にヒビが入っています。
その溶接と、反対側にもマウントがあるのですが、そちらはヒビがありませんが力が加わっているはずなので、そちらも併せて補強の溶接を希望します」と申し上げると
「ウチはろう付け専門で、できないことはないけど、この溶接はアルゴン溶接だからアルゴン溶接でやった方が良い。
近くに知り合いがいるから、紹介するよ」と言われ電話番号を教えてもらいました。

　翌日、電話を入れると二つ返事で折り合いがつき、5月24日に伺うと決めました。

当日、時間までは決めていなかったのですが、10時開店が一般的だろうとタカをくくり、現場に到着すると、鍵は閉まっていませんが、誰もいません。
仕方ないので店の前で座って雑誌を読んでいると、11時に女将さんが到着。
「先日、電話した池田と申しますが、かくかくしかじか」と説明。
「今、納品に行っていて、帰りにダイハツに寄ってくると言っていたから、遅くなるわよ」
「時間を指定していませんでしたから、いいです」と待つことにしました。

さらに1時間ほど女将さんと四方山話をしていると、社長が来ました。

私は、「アルミのフレームにヒビが入っているのでその修理・・・」一通り説明して、
社長曰く、「溶接はできるけど、アルゴン溶接は、高圧交流
（＋と－が行ったり来たりするから危険と言われても理解できませんです）
だから実車のままだと火災の原因となり危険。フレームだけにして持ってきてくれればやるよ」　

・・・無理です。

　「私の力ではエンジンをおろせません。次回OHするタイミングで持ってくるぐらいしかできません」と言いつつ悩んでいると、
隣の工場（こうば）にバイクに詳しい人がいて、社長がその人を、呼んできました。

　「古いバイクに乗っているね。20年ぐらい前のバイクでしょ。」
「24年前です。タイヤを見れば解りますが、未だにこれでサーキットを走っています」
バイクに詳しい人が、クラック箇所周辺を見て
「右側はサブフレームだから、これらのボルトをはずすと、取り外せます。そうすれば溶接できる」

　「（溶接業者が、フレームの溶接を見て）この溶接で良いの？溶接全部やり直した方が良いのでは？」
詳しい人「4発は振動が少ないからこれでも大丈夫」

　私は、折角渡りがついたので、今日中に処理したいと思っていて
「それではなるべく早めにばらしてきますので、また、改めてお願いします」
と申し上げて帰宅しました。

ばらしてびっくり、クラックどころか溶接箇所からぽっきりイっています。
「これで、もてぎのダウンヒル210キロは厳しいだろ」と思いました。

早速、持って行って作業開始、
「西武が勝っているから気分が良い」
と言いながら、パテで切り口を整え、エアを噴き、60センチほどある細い金属棒を溶かしながら金属と金属を接合するというやり方です。
薄いエメラルドグリーン色の強い光を見ながら、溶接が進んでいきます。
ものの4分で作業完了。「熱いから気をつけて」と言われながら受け取りました。

帰宅してから取り付けにかかります。
大きく3カ所ボルトで留めるのですが、口が合わず（熱膨張、熱収縮のせいか）苦労しました。
上がついたら、下がつかない。上下がついたら、ラジエータ裏がつかない。
バランスって難しいと思いながらサブフレームを押しながら、撓みを作ってセットしました。

　ボルト締めの途中、ダメ押しで、ナットが無くなりました。
エキパイ（錆だらけですみません）の隙間かその辺に引っかかっていると思いましたが、無いんです。
横から見ても、下から見ても、斜めから見てもありません。
地面に落ちているかも確認し、車体を揺すっても、手応えナシ。
整備、修理することが無い自分がやるとこうなります。暗くなったので作業を終了しました。

　翌日改めて探すと、車道との境の縁石にありました。
ほっとしました。程なく作業完了して、テスト。溶接部分に何も問題はありません。
フィーリングは一般道では変化ありません。サーキット走行は、これからテストします。

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